うつ病の鍼灸治療

いつも疲労感がある、なんとなく気持ちが晴れない・・・。
このようなお悩みを解決する手段として鍼灸治療が注目されています。
今回はうつ病を例に「心」に関する領域での鍼灸の可能性について紹介します。
当院にはメンタルのケアやストレスのコントロールを目的に通院されている方が多くいらっしゃいます。

うつ病に鍼灸は効く?

現代医学的な通常ケアに鍼治療を加えた方が、うつ病の症状は軽減する可能性が高くなります。

海外の研究ですが、「服薬などの通常ケア群」と「通常ケアに鍼治療を加えた群」を比較すると、「通常ケアに鍼治療を加えた群」の方が症状が軽減しやすいという結果が出ています。

つまり、鍼治療をプラスした方が、より症状の軽減に期待できるということです。

どれくらい通えばいい?

まずは週1回ペースで8回程度、鍼灸治療を試してみましょう。

うつ病や双極性障害うつ状態は、鍼灸治療を開始して2ヵ月目くらいで症状が減少することが多いといわれています。
また効果には個人差があるため、鍼灸治療を継続するか中止するかを検討するのに適したタイミングと考えています。

一定の期間は鍼灸治療を受ける前提で、あせらずに継続していくことが大切です。

どのような鍼灸治療をするの?

うつ病は個別性がきわめて高いのが特徴です。
アケモ鍼灸院では、おひとりずつ鍼灸治療のプランを立て、その方に合った施術をおこなっています。

ストレス、睡眠障害、脳機能の改善などに鍼灸治療は有効であると考えられています。
また、肩こりや胃部の不快感など、なにかお身体に気になる症状が伴う場合もご相談ください。

施術の流れ(初回75分~90分、通常60分)
①問診(初回は15分~30分ほど)
②着替え(施術着の用意があります)
③施術(仰向けで頭と手足に鍼、うつ伏せになり首や腰などに鍼とお灸、再び仰向けになりお灸)
④着替え(お茶の用意があります)

鍼灸師ー患者さん 良好な関係を作る
うつ病は、長期の経過をとることや、再発の可能性があります。
一定期間は鍼灸治療の継続を必要とするケースが多いので、「鍼灸師ー患者さんの良好な関係」がとても重要になります。
また、うつ病に伴う否定的認知によって、「治療は役に立たない」と考えてしまうことがあります。
このような否定的認知により、適切な鍼灸治療の機会を失わないようにするためにも、信頼関係が大切です。

ご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
24時間いつでもネット予約が可能です、メニュー「鍼灸施術トライアル」を選んで予約してください。お待ちしております。

参考文献
MacPherson H, et al. Acupuncture and Counselling for Depression in Primary Care: A Randomised Controlled Trial. PLoS Med. 2013;10(9):e1001518.
松浦悠人 他. うつ病と双極性障害うつ状態に対する標準治療による助走期間を考慮した鍼治療3ヶ月間の上乗せ(add-on)効果と持続効果:過去起点型コホート. 全日本鍼灸学会雑誌. 2019;69(2):102-112.


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